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 「そうだったのか」

 取材をしていると、長年、抱えていた疑問が不意に「解ける」ことがある。

 2月3日、沖縄県名護市。今季から担当になったプロ野球・日本ハムの春季キャンプを取材していた。

 練習開始前、新庄剛志監督が三塁側のファウルグラウンドにいた投手の山本拓実、斎藤友貴哉に近づいた。彼らのグラブを手にとって何か言葉を交わした。

 どんな会話だったのか。囲み取材で尋ねると、こんな答えが返ってきた。

 「ほら、今のグラブって格好良いじゃない。ただ、デザインばかり気にしてポケットとか出来ていない選手がメチャクチャ多いんですよ」

 「ポケット」とは、捕球時に…

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